
Webデザイナーとして仕事をする中で、以前から「自分の制作スキルを、受託とは違う形でも生かせないかな」と考えることがありました。
クライアントから依頼を受けて制作する仕事とは違い、自分で作ったものを必要な人に選んでもらう。そんな働き方のひとつとして以前から興味があったのが、ストック素材の販売です。
普段から写真やイラストなどの素材を「使う側」ではありますが、自分が「作る側」になったらどうなるのか。
せっかくなら実際に試して、どんな素材に反応があるのか、どのくらい続ければ収益になるのかも見てみたい。
そこで2026年8月、イラストAC・写真AC・Adobe Stockへの投稿を始めました。
始める前は「そもそも何を作ればいいんだ?」というところからのスタートでしたが、最初の1週間で実際にダウンロードも発生しました。
今回は、最初の1週間で何を考えて、どう動いて、実際にどんな反応があったのか。
まだ始めたばかりだからこその記録を残しておこうと思います。
まずはイラストAC・写真AC・Adobe Stockを使ってみる
最初に登録したのは、イラストAC・写真AC・Adobe Stockです。
いきなり素材を作り始めたわけではなく、まずは各サービスの規約を読んだり、どんな素材が掲載されているのかを見たり、ランキングを調べたり。
「何ができて、何ができないのか」を最低限確認するところから始めました。
そして、最初に結構迷ったのが、
「で、何を作る?」
という問題。
ストック素材には、とにかく大量の作品があります。
その中に何となく思いついた素材を放り込んでも仕方がないので、まずは大きな方向性を考えながら、実際に使われる場面を想像して作ってみることにしました。
とはいえ、最初から何十点も用意したわけではありません。
まず1つ作って、出してみる。
最初はそのくらいです。
今回使っている「イラストAC」はこちら
思っていたより早く、最初のダウンロードが出た
ストック素材への投稿を始めたのは、2026年8月7日です。
8月13日時点で、イラストACでは11点が掲載され、累計1ダウンロード・7PVになっていました。
まだ11点です。
この数字だけを見て「ストック素材は売れる」と言えるような段階ではありません。
ただ、個人的には思っていたより早く反応が返ってきたことが意外でした。
何より、「これなら使う人がいるんじゃないか」と考えて作ったものが、本当に誰かに選ばれた。
そこが面白かったです。
1ダウンロードしかない、と考えることもできます。
でも逆に考えれば、少なくとも1人には用途があったということ。
だったら、同じような用途で使いたい人がほかにもいるかもしれません。
最初の1ダウンロードで、ようやく次に何をすればいいのかが少し見えてきました。

投稿開始から数日で初めてのダウンロードが発生。その後も別の素材でダウンロードがありました。
反応があったら、そこから展開してみる
最初の1週間で意識したのは、最初から何でもかんでも量産しないことでした。
まず1つ出してみる。
反応があったら、色を変えてみたり、別の用途で使える形にしてみたり、そこからバリエーションを増やす。
実際に、最初にダウンロードされた素材をもとに別パターンを作ってみたところ、そちらにもダウンロードがありました。
そうなると、
「じゃあ、もう少し展開できるかもしれない」
と次の仮説が立てられます。
もちろん、たった数回のダウンロードなので、ここから「この方法なら売れる」と結論づけることはできません。
でも、何の手がかりもない状態でたくさん作るより、小さく出して、実際の反応を見てから次を作る方が自分にはやりやすいと感じました。
1つの素材でも、使い方を考えれば展開方法はいくつもあります。
単体で使うのか。
背景にするのか。
フレームとして使えるのか。
色が変われば違うデザインにも使えるのか。
1つ作って終わりではなく、「これを使う人なら、ほかに何が欲しいだろう」と考えていく。
最初の1週間は、そんな作り方をしていました。
ストック素材も、結局デザインの仕事と同じだった
実際にやってみて、ここは思っていた以上に普段の仕事と似ていました。
私はWebデザイナーなので、普段はストック素材を使う側でもあります。
素材を見ていて「これいいな」と思っても、それだけでは実際の制作には使えないことがあります。
そこで考えるのが、
「これ、どこで使えるんだろう?」
ということ。
Webサイトなのか、広告なのか、SNSなのか。
メインで見せる素材なのか、背景なのか、ちょっとした装飾なのか。
使う場面を想像すると、必要な形も変わってきます。
これは普段のデザイン制作でも同じです。
デザイナーが作りたいものを好きに作るのではなく、クライアントやその先にいるユーザーが何を必要としているのかを考える。
ストック素材の場合、目の前にクライアントはいません。
でも、素材をダウンロードして使う人はいる。
結局、相手がいる商売であることには変わりません。
だからストック素材でも、
「考える → 作る → 出してみる → 反応を見る → 次を考える」
という流れは必要なんだと思います。
まだ始めたばかりなので、この考え方が正しいのかは分かりません。
そこも含めて、これから数字を見ていきます。
写真ACでもダウンロードが発生
写真ACにも写真を投稿しています。
こちらについては、1週間終了時点となる8月13日のレポートが手元に残っていないため、その時点の数字はここでは出しません。
確認できている8月17日時点では、写真15点掲載・累計2ダウンロードでした。
イラストACとは掲載しているものも違うので、単純に数字だけを比較するつもりはありません。
まだどちらも素材数が少なすぎます。
今後ある程度データが溜まってきたら、イラストと写真で反応に違いが出るのかも見てみたいところです。
Adobe Stockにも出してみたら、審査で違いがあった
国内サービスだけでなく、Adobe Stockにも投稿してみました。
こちらも、まずは写真を数点出して審査を受けています。
実際に投稿すると、掲載されたものもあれば、Adobe Stockのコレクション内にあるコンテンツとの類似性を理由に不採用になったものもありました。

Adobe Stockでは、既存コンテンツとの類似性を理由に不採用となった素材もありました。
このあたりは、調べているだけではなかなか分かりません。
実際に出してみることで、
「これは掲載されるんだ」
「これはダメなんだ」
という感覚が少しずつ分かってきます。
ただ、まだ投稿数が少ないため、Adobe Stockの審査について何かを一般化できる段階ではありません。
実際に表示された不採用理由には、同じシリーズに属するコンテンツでも、構成・色・表現・シナリオなど、目に見える違いが重視されることが書かれていました。
「似たものをたくさん作ればいい」という単純な話ではなさそうです。
今後もう少し投稿してみて、実際の経験が増えたら、審査や投稿の考え方についても改めてまとめようと思います。
目標は、まず仕事の固定費をまかなうこと
今のところ、
「ストック素材で月○万円稼ぐ!」
といった目標は決めていません。
そもそも始めたばかりなので、どのくらい現実的なのかも分かりません。
ひとまず目標にしているのは、仕事に必要な固定費をストック素材の収益でまかなえるようになることです。
Webデザインの仕事をしていると、Adobe Creative Cloudをはじめ、仕事を続けるために毎月必要になる費用があります。
まずはその一部でも、ストック素材から生まれた収益で払えるようになったら面白い。
そのくらいから始めてみます。
いくら稼げば達成なのかという具体的な金額は、今のところ公開する予定はありません。
重要なのは、
「何点くらい必要なのか」
「どのくらいの期間がかかるのか」
「そもそも達成できるのか」
というところ。
これから実際に試してみます。
そして2週目から、早くも休んでいます
ここまで書くと、毎日かなりの勢いで素材を作っているように見えるかもしれません。
現在、新規投稿は休憩中です。
最初の1週間はいろいろ調べながら制作・投稿を進めましたが、そこで少し集中しすぎたのか、若干燃え尽きました。
投稿できる素材自体はあります。
ただ、無理に数を増やすより、一度手を止めて、Adobe Stockについて調べたり、今後どう進めるか考えたりしています。
その間も、すでに公開した素材の数字は見ています。
考えてみれば、これはこれで面白い期間です。
新しい素材を投稿していない状態で、以前投稿した素材がどのくらい動くのかを見ることができます。
なので、今後も「毎週○点投稿する」といったルールは作らず、無理のないペースでやっていくつもりです。
まだ始めたばかり。だから数字を見ながら続けてみる
ストック素材販売を始めて、まだ分からないことだらけです。
1週間程度の数字から、売れやすい素材や正しい攻略方法を語れるはずもありません。
ただ、実際に投稿してみたことで、
自分で考えた素材が誰かに使われること。
そして、
その反応を見ながら次の素材を考えていくこと。
この面白さは少し分かってきました。
ストック素材も、ただ作品を並べるだけではなく、誰がどこで使うのかを考えながら作る。
そう考えると、普段やっているデザインの仕事と意外と遠くないのかもしれません。
これからどうなるのかは、まだ分かりません。
投稿を再開するかもしれないし、今とは違う方向を試すかもしれません。
そのとき実際に何をやって、数字がどう変わったのか。
結果が出てきたら、また記録していこうと思います。
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